コラム「野内農園のえごま油の特徴」その5 適切な栽培管理とは|「野内農園」の美味しいえごま油を通販でお取り寄せ!

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コラム「野内農園のえごま油の特徴」その5 適切な栽培管理とは

お世話になっております。えごま油の「野内農園」です。農園では色づき始めた晩生のえごまの収穫がはじまりました。立派に育ったえごまの姿は本当に誇らしく、どんな油ができあがるのかワクワクします。さて、今回のコラムでは栽培管理と題して特に農薬のことをお伝えしたいと思います。

栽培管理とは、とても幅広い内容で説明しきれないものですが…農家の目線では雑草と害虫との戦いがメインになってきます。まず雑草ですが、野内農園では中耕培土を基本に雑草を抑制しています。クワで土を耕すのをイメージして下さい。土を削り、土を盛り、雑草が小さいうちにかき混ぜてしまう方法です。実際は、広い農園ですので一輪管理機を使って作業を進めます。さて、問題は害虫です。一番良いのは、全ての害虫を手で捕まえてしまうことですが、青虫やガの幼虫など繁殖力の強い虫が一気に襲ってきた場合どのように対処すべきか。野内農園では農薬を散布します。「農薬は身体に悪いんでしょう。無農薬の栽培はできないですか?」とよく聞かれます。私自身、農家になる前は「農薬=悪」と決め付けていました。しかし、よく勉強すると農薬にも様々な種類がありきちんとした処方で、薬効を選べば必ずしも農薬が人間に悪影響のあるものとは限りません。そもそも農作物のための薬で、作物ごとに使える登録が決まっています。えごまは使える農薬が少なく、殺虫剤として使える農薬もBT剤に限られています。例えばこちらのサイトをご確認下さい。http://www.greenjapan.co.jp/qa_bt.htm

内容をよくみると、殺虫成分で虫を殺すというよりもお腹を下した状態にして、その結果被害を食い止めるという方法です。その成分自体が自然界に元々あるものを使っています。さあ、これを使うか、それとも虫が何千と集まっても身体に悪い農薬は使わないとするか。この辺り、農家の判断が試されるところだと思います。様々なメディアや、SNSなどでも安易に農薬は悪いものであるという情報が多く掲載されますが、今こそ本当の情報を吟味するべきタイミングと言わせて下さい。農薬を使っていませんとうたっているホームページの画像に全く害虫のないきれいな作物が載っているのはどうしてでしょうか。使ってなければ、少なくとも虫がかじった痕をゼロにはできないはず。一方、本当に無農薬で虫だらけの農作物は身体に良いのでしょうか…その判断は各自がすべきことではありますが、ぜひ害虫との戦いと農薬について深く考えていただければ幸いです。

なお、野内農園では必要な場合に必要な箇所のみ最低限の農薬散布を行っています。

少し話はそれますが、我が家には4歳になる娘がいます。子供はすぐに、熱をだしたり、保育園で流行病をもらってきたりと小児科にお世話になりっぱなしです。子供の小さな身体にはできれば、科学的な薬を与えたくないと思う一方で、丈夫な子に育ってほしいと対処薬はもちろん予防接種も受けさせます。必要があるならば、適切に薬を使うのは人間も農作物も同じではないでしょうか。

 

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