お世話になっております。えごま油の「野内農園」です。当農園のえごまは７月の豪雨の影響もありましたが..おかげさまで力強く育っています。えごまにも品種がありまして中性種の「田村」は花芽が出てきました。農家としては、花が咲く姿をみると「立派に育ったなぁ」と少しだけ安堵するものです。さて、今回のコラムではまもなくむかえる収穫についてお伝えします。身体によい油をつくるために、とっても大切な工程です。
農業界は機械化が進み様々な収穫機があります。もちろんえごま対応のコンバインも開発されていますし、地域で共同購入しているところもあるようです。適期に刈り取りを完了させるすばらしい機械ですが…野内農園では手作業にこだわり、いわゆる「草刈機」で刈り取っています。「かっこいいコンバインをさっそうと操縦したい！」農業男子なら誰しもがあこがれる姿ではありますが…コンバイン収穫は脱穀工程で傷と高温を与える可能性があるので、導入していません。機械の内部では回転体が穂をそぎ落とす作業をするのですが…理想は穂に衝撃を与えて中の実をはじき出すこと。その様な作業に対応するコンバインはまだありません。収穫作業を手作業で品質重視するならば、どうしても小規模栽培になり、商品の大量生産はできません。「お茶」や、「そば」でも同じように品質にこだわるものは手収穫という話を聞きます。昔ながらの農家の作業..作業効率では機械にかないませんが、その手や目できちんと管理しているものの価値があるはずです。
健康や美容のためにえごま油を使うなら、品質にこだわった信頼できる生産者のものを選んで下さい。えごまは高温、傷に弱い。愛情をもって管理しているものを選んで下さい。ありがとうございました。
